[Talend]Talend Open Studio 7.1.1をOpenJDKで動かしてみる
はじめに
こんにちは。DI部の大高です。
Talend Fall '18(オンプレ版だと7.1)がリリースされたとのことなので、早速インストールをしてみました。また、気になる変更点として「OpenJDKのサポート」もありますので、あわせて試してみます。
大規模データからの迅速な知見獲得を実現できる 「Talend Fall ’18」をリリース
前提条件
今回インストールするTalendのバージョンは「Talend Open Studio for Big Data」の「Version 7.1.1」です。
環境はWindows 10(64bit)で、すでにOracleのJDK8がインストールされている環境となります。
なお、わたしは既にOracle JDKがインストールされている環境に、そのままOpenJDKをインストールしたのですが、このやり方はオススメしません。既存環境でJavaを利用している場合などは、十分に注意して、必要に応じて別途環境を構築してください。
OpenJDK のダウンロードとインストール
OpenJDKには色々なものがありますが、ヘルプページで確認したところZuluのOpenJDKを推奨しているようなので、こちらのダウンロードとインストールをすすめます。
ダウンロード
では、まずはダウンロードを行います。
ZuluのダウンロードページからWindows版のダウンロードページへ遷移し、64bit版の「8u181」の「Client」の「DOWNLOAD|.MSI」をクリックしてダウンロードします。
インストール
無事にダウンロードされたら、インストーラを起動してインストールを行います。特に選択などもないので、そのまま進めます。
「Next」をクリック
「Next」をクリック
「Install」をクリック
「Finish」をクリック
インストールはこれで完了です。
環境変数の「PATH」には、以下のOpenJDKのbinフォルダへのパスが追加されました。
C:\Program Files\Zulu\zulu-8\bin\;
コマンドプロンプトから、下記のコマンドでインストールされたバージョンを確認してみました。
>"C:\Program Files\Zulu\zulu-8\bin\java" -version openjdk version "1.8.0_181" OpenJDK Runtime Environment (Zulu 8.31.0.1-win64) (build 1.8.0_181-b02) OpenJDK 64-Bit Server VM (Zulu 8.31.0.1-win64) (build 25.181-b02, mixed mode)
ちゃんとインストールされていますね。
Talend Open Studio のダウンロード
Talendのダウンロードはこちらからとなります。なお、エンタープライズ製品のトライアル版などもダウンロード可能です。
https://jp.talend.com/download/
今回は無償版(Talend Open Studio)をインストールするので、ページ下部のリンクから「ビッグデータ」の「無償ツールのダウンロード」をクリックしてこちらのページに遷移し、「ダウンロード WIN」をクリックします。
ダウンロードが始まるので、ダウンロードが終わったらZIPファイルを解凍します。
Talend Open Studio の設定と起動
私の環境ではOracle JDKと同じ環境にOpenJDKをインストールしたので、標準ではOracle JDKが動きます。
>java -version java version "1.8.0_181" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_181-b13) Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.181-b13, mixed mode)
ですので、Talend Studioの実行ファイルがあるフォルダにある「TOS_BD-win-x86_64.ini」を編集して、明示的にVMを指定します。
-vm C:\Program Files\Zulu\zulu-8\bin\javaw.exe -vmargs -Xms512m -Xmx1536m -Dfile.encoding=UTF-8 -Dosgi.requiredJavaVersion=1.8 -XX:+UseG1GC -XX:+UseStringDeduplication
これで準備ができたので、起動をしてみます。
ライセンスを確認して「承認」をクリック
適宜選択して「完了」します。今回は「新規プロジェクトを作成」しました。
セキュリティの警告が表示された場合には、「アクセスを許可する」で許可します。
無事に起動しました!クイックツアーは一旦「閉じる」で閉じました。
肝心のOpenJDKで起動しているかを確認します。メニューの「ウィンドウ」の「Preference」を開きます。
「Java > Installed JREs」を開くと、ちゃんと「zulu-8」になっていますね。
早速、適当にジョブを作成しようとすると、外部モジュールのダウンロードを促されるので「必須のサードパーティライブラリ」を選択して「Finish」をクリックします。
「全て同意」をクリックしてダウンロードします。
しばらく待つとダウンロードがおわり、これでジョブを作成する準備ができました。あとはいつも通りです。
まとめ
以上、「Talend Open Studio 7.1.1」を「OpenJDK」で動かしてみた。のご紹介でした。
Oracle JDKの有償化に伴い、OpenJDKでの利用をされる場合もあるかと思いますので、どなたかの参考になれば幸いです。
それでは。